現在MLBワールドシリーズが絶賛白熱中です。
対戦カードは大谷翔平をはじめ、山本由伸、佐々木朗希の日本人3選手が所属するナショナルリーグ西地区所属のロサンゼルス・ドジャースとアメリカンリーグ東地区所属のトロント・ブルージェイズ。
トロント?カナダじゃん!と思った方もいると思います。
ブルージェイズはMLBで唯一カナダに本拠地を置くチームです。
この記事では、なぜカナダに本拠地があるのか、我らが大谷翔平の対戦相手はどんなチームなのかを解説していきます。
ぜひ最後まで読んでください。
なぜブルージェイズはカナダに本拠地を置くのか
① カナダにも「野球文化」は昔からあった
カナダには、19世紀から野球文化が根付いていました。
アメリカとの国境が近く、特にトロントやモントリオールなどでは
早くからアメリカ野球の影響を受けていました。
- 1870年代には、トロントでプロ野球チーム(マイナーリーグ)が誕生
- 1900年代初頭には「インターナショナルリーグ」で活躍
- カナダにも“野球を観る文化”が自然に育っていた
つまり、「野球はアメリカのスポーツ」というよりも
「北米の共通文化」というのが実情でした。
② まずモントリオールに「エクスポズ」ができた(1969年)
MLBがカナダ進出を最初に実現したのは1969年。
ナショナルリーグに誕生したのが「モントリオール・エクスポズ」です。
(のちに2005年、ワシントン・ナショナルズへ移転)
この成功を見て、MLBはこう考えます👇
「カナダの都市には、野球ファンが多く、商業的にも魅力がある」
つまり、エクスポズの誕生が“ブルージェイズ誕生のきっかけ”でした。
③ トロントの経済力とスポーツ文化が後押し(1970年代)
1970年代、トロントはカナダ最大の経済都市として急成長。
金融・メディア・商業の中心となり、人口も増加しました。
これにより都市としての“国際ブランド力”が上がり、
「アメリカ・メジャースポーツを誘致したい」という動きが高まります。
当時すでにトロントにはアメリカ3大スポーツであるアイスホッケーとフットボールのリーグが存在していました。
- NHL(アイスホッケー):トロント・メープルリーフス
- CFL(カナディアンフットボール):トロント・アルゴノーツ
そこで野球チームは“最後のピース”だったのです。
④ MLB拡張構想のタイミングが一致(1977年)
1977年、MLBはチーム数を拡張することを決定。
候補にはシアトル、ワシントンD.C.、トロントなどがありました。
結果、トロント・ブルージェイズ(ア・リーグ)とシアトル・マリナーズ(ア・リーグ)が誕生しました。
トロントが選ばれた理由
- 経済規模が大きく、スポンサーが豊富
- カナダ政府や企業の協力体制が強かった(特にラバット社など)
- 地理的にアメリカ北東部のチーム(ニューヨーク、ボストンなど)と近く、遠征がしやすい
つまり、「経済+地理+野球文化」が揃っていたのです。
⑤ ブルージェイズ誕生(1977年)
1977年、トロント・ブルージェイズが正式にMLBへ加盟しました。
チーム名はカナダの象徴でもある鳥「ブルージェイ(アオカケス)」に由来し、
「明るく清潔でカナダらしい印象を持つ名前」として選ばれました。
初年度のオーナーは、カナダを代表するビール会社「ラバット社(Labatt Brewing)」。
ホーム球場は「エキシビジョン・スタジアム」、のちに現在の「ロジャース・センター」へ移転しました。
⑥ カナダ全土のチームへ
ブルージェイズが誕生した当初はトロントの地元チームでしたが、
1992、93年のワールドシリーズ連覇によって、
「カナダを象徴するチーム」へと成長しました。
2005年にエクスポズがワシントンへ移転したことで、現在はブルージェイズが カナダ唯一のMLB球団 となりました。
そのためファンはトロントに限らず、バンクーバーやカルガリーなど全国に広がっています。
⑦ 現代的な意味:MLBの“国際化の象徴”
ブルージェイズの存在は、MLBが「アメリカだけのリーグではない」ことを示す象徴でもあります。
アメリカ国外でも球団経営が成功するモデルとなり、カナダ、ラテンアメリカ、アジアなどの選手が集まる国際的チームです。
「国を超えた野球文化」の発信拠点という認識になり、まさにMLBのグローバル化の先駆けとなっています。
ブルージェイズがカナダに本拠地を置く理由まとめ
ブルージェイズがカナダに本拠地を置けるのは、MLBが国家単位ではなく 北米エンターテインメントリーグ として設計されているとい前提があるからです。
過去には1969年にモントリオール・エクスポズ(のちのワシントン・ナショナルズ)も加盟しており、これがカナダ球団誕生の前例となりました。
国境を越えて運営できるだけの経済・文化基盤が整っていたことが、両国のスポーツ交流の礎となったのです。
スポーツへの関心が高く、経済+地理+文化が整っていたことに加え、1990年代のワールドシリーズ連覇という圧倒的強さで人気を集め確固たる地位を確立し、「カナダを象徴するチーム」へと成長していきました。
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