過去のドラフト指名入団拒否 一覧【2025最新版】~1985年以降 NPB歴代まとめ~

元アスリートのスポーツコーナー
スポンサーリンク

先日10月23日に行われたプロ野球ドラフト会議2025。
そこでDeNAとソフトバンクで競合になった、米スタンフォード大の佐々木麟太郎内野手が指名を拒否する可能性が取りざたされています。

NPBドラフトでは「指名された=必ず入団」ではありません。
ドラフト会議で指名することで交渉権を獲得するのです。
過去には、ドラフト会議で指名を受けながら入団せず、別の進路を選んだケースがいくつも存在しています。
指名を拒否する理由は様々ですが、この記事では、1980年以降に発生した「ドラフト入団拒否」を年別に一覧でまとめました。


スポンサーリンク

ドラフト指名入団拒否とは?

まずドラフト入団拒否とは、ドラフト会議で指名を受けた選手が、その球団と契約を結ばない選択をすることを指します。
理由やその後の進路は様々で、大学・社会人への進学、就職や残留独立リーグを経て再度指名を狙うケース、浪人して翌年の別球団指名を待つケースなど、複数のパターンが存在します。
1980年代から2000年代前半までは、決して珍しい出来事ではなく、特に社会人経由で希望球団入りを目指す動きが目立っていました。


1985年以降 ドラフト入団拒否 一覧

2024年

指名球団・順位選手名拒否後
ソフトバンク 育成1位古川遼(日本学園)進学予定 ※詳細公表段階なし

2016年

指名球団・順位選手名拒否後
日本ハム6位山口裕次郎(履正社)JR東日本

2015年

指名球団・順位選手名拒否後
巨人 育成3位松沢裕介(四国IL香川)2016 巨人(育成)8位

2014年

指名球団・順位選手名拒否後
中日 育成1位佐藤雄偉知(東海大相模)ホンダ鈴鹿

2011年

指名球団・順位選手名拒否後
日本ハム1位菅野智之(東海大)東海大留年 →(再指名:2012巨人1位)

2009年

指名球団・順位選手名拒否後
中日6位諏訪部貴大(ホンダ)会社残留
巨人 育成3位陽川尚将(金光大阪)東京農大 →(再指名:2013阪神3位)

2008年

指名球団・順位選手名拒否後
ロッテ2位長野久義(ホンダ)→(再指名:2009巨人1位)

2006年(大学・社会人ドラフト)

指名球団・順位選手名拒否後
横浜3巡目木村雄太(東京ガス)→(再指名:2008ロッテ1位)
日本ハム4巡目長野久義(日大)ホンダ →(再指名:2009巨人1位)

2005年(高校生ドラフト)

指名球団・順位選手名拒否後
巨人4巡目福井優也(済美)早大 →(再指名:2010広島1位)

2000年

指名球団・順位選手名拒否後
オリックス1位内海哲也(敦賀気比)東京ガス →(再指名:2003巨人自由枠)
オリックス5位開田博勝(三菱重工長崎)会社残留

1998年

指名球団・順位選手名拒否後
オリックス1位新垣渚(沖縄水産)九州共立大 →(再指名:2002ダイエー自由枠)

1996年

指名球団・順位選手名拒否後
近鉄5位斎藤義典(前橋工)ホンダ技研

1995年

指名球団・順位選手名拒否後
近鉄1位福留孝介(PL学園)日本生命 →(再指名:1998中日1位)
ロッテ8位大橋晋也(駒沢大)トヨタ自動車

1991年

指名球団・順位選手名拒否後
ダイエー4位三井浩二(足寄)新日鉄広畑 →(再指名:2000西武2位)

1990年

指名球団・順位選手名拒否後
ロッテ1位小池秀郎(亜細亜大)松下電器 →(再指名:1992近鉄1位)
大洋5位米正秀(西京)神戸製鋼 →(再指名:1994横浜2位)

1989年

指名球団・順位選手名拒否後
ダイエー1位元木大介(上宮)ハワイ野球浪人 →(再指名:1990巨人1位)
ヤクルト3位黒須陽一郎(立教大)日本興業銀行

1988年

指名球団・順位選手名拒否後
ロッテ5位西山一宇(高知)NTT四国 →(再指名:1992巨人3位)

1986年

指名球団・順位選手名拒否後
大洋2位石井章夫(慶応大)東京ガス
近鉄5位杉本拓也(熊本工)新日鉄広畑

1985年

指名球団・順位選手名拒否後
ヤクルト6位杉山孝一(新日鉄名古屋)会社残留
ロッテ6位有倉雅史(北海)日体大 →(再指名:1989日本ハム6位)
近鉄6位吉川啓一(鎮西)協和発酵
阪急5位高見泰範(愛知工大)東芝

スポンサーリンク

ドラフト指名入団拒否のまとめ

現在ドラフト入団拒否がほぼ発生しない理由

直近では5年では2024年に日本学園の古川遼(ソフトバンク育成1位)が指名を拒否しているがそれ以外はドラフト指名拒否の事案は出ていません。

背景には複数の制度変化と、球団・選手双方の意思決定の精度向上があります。

  • 新人契約制度の安定化
     契約金・年俸などの基準が明確化され、極端なミスマッチが発生しにくくなりました
  • 育成指名の普及
     「支配下ではないけどプロで先に育てる」という中間レイヤーが標準化し、選手側の進路選択に余白ができました。
     これまでの大学へ進学する/社会人に残留・進学する/浪人する 以外に選択肢がプロ側に存在する形となりました。
  • 球団・選手側の情報精度が上昇した
     事前面談・スカウトヒアリングなど指名される事前に、指名を受ける側から指名順位の条件がありそれに満たなければ指名を見送るという形をとるケースが多くなりました。
     また志望動機の透明化など、球団側から届く調査書や学生に取り入れられているプロ志望届の制度から、指名されることが「想定外」という構造になりにくくなったと言えます。

まとめ

指名を拒否する理由は様々です。
希望していた球団ではなかったり、下位指名ではいかないという条件を出していたり、育成ではいかないと決めていたり、そもそも進学する予定だったりとそれぞれが人生において一生懸命考えて下した決断です。

自分の人生をくじ引きで決められてしまうドラフト会議ですが、そんなところもまたエンターテインメントしてファンが喜ぶことも事実です。

今回の佐々木麟太郎選手については、もともとMLBでプレーしたいということでアメリカへ留学しています。
彼にはMLBという夢があり、それを追いかけている途中でNPBへ寄り道するかどうかの選択をするというわけです。

指名拒否に対してはいろんな意見があります。
しかし、私は選手たちの人生ですし、その決断に対して他人がとやかく言うことではないと思います。

ただ、決断した結果その選手にとって最善の決断であったことを祈るばかりです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

関連記事

2025年 プロ野球ドラフト会議2025 12球団指名選手一覧

2025年 プロ野球ドラフト会議2025の指名選手対決がみられる大会 社会人 日本選手権・明治神宮大会

2025年 プロ野球 戦力外通告1次通告期間終了 現役引退・戦力外通告・退団情報(10/13時点)

2025年 プロ野球戦力外通告2次通告期間終了 現役引退・戦力外通告・退団情報

スポンサーリンク
スポンサーリンク

コメント