営業のジャンル別にまとめた企画の不動産営業版です。
不動産を売る営業が取っておくと営業活動での提案の仕方や行動の仕方に必ず変化が出てくる、そんな資格を5つまとめてみました。
今転職を考えていたり、不動産関係の部署に異動したいと思っている人には必見です。
ぜひ最後まで読んでいただき、今後の活動に活かしてください。
🏠 不動産営業におすすめの資格5選
① 宅地建物取引士(宅建)
難易度:★★★★☆/学習期間の目安:6〜9か月
不動産営業で最も重要とされる国家資格です。
宅建業の業務に従事する者が5人いれば1人は取引士である必要があると法律で定められており、
売買・賃貸の契約時には「宅建士」がいないと重要事項説明ができず、契約自体が成立しません。
そのため、営業として信頼を得るだけでなく、昇進・資格手当・キャリアアップのすべてに直結する資格です。
不動産業界で働くなら、まず最初に目指したい資格といえます。
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② FP(ファイナンシャルプランニング技能士)2級・3級
難易度:★★★☆☆/学習期間の目安:3〜6か月
住宅ローンやライフプランの相談に強くなる資格です。
FP資格を持つことで「お金に強い営業」として差別化が可能になり、
住宅ローン・保険・税金など、顧客の生活設計に寄り添った提案ができるようになります。
金融や不動産、保険業界など、幅広い営業職に有効です。
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③ 賃貸不動産経営管理士
難易度:★★★☆☆/学習期間の目安:3〜4か月
賃貸管理やオーナー対応に特化した資格です。
管理物件を扱う不動産会社や、賃貸経営をサポートする営業担当にとって強い武器になります。
2021年に国家資格化されたことで社会的価値も高まり、
賃貸分野での営業力・信頼度をアップさせる資格として注目されています。
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④ マンション管理士
難易度:★★★★☆/学習期間の目安:6〜9か月
分譲マンションの管理・修繕・運営など、専門的な知識を身につけられる資格です。
管理組合や理事会との折衝、修繕計画の提案などで重宝されます。
特に、管理会社や法人向け営業を行う方にとって、専門性を示せる信頼の証となる資格です。
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⑤ 簿記3級
難易度:★★☆☆☆/学習期間の目安:2〜3か月
不動産投資や収益物件を扱う営業に特におすすめです。
利回り・原価・キャッシュフローなどを理解し、数字を使って提案ができるようになります。
「数字で語れる営業」は信頼を得やすく、投資型・法人型の営業スタイルに強みを発揮します。
初学者でも短期間で学べるのも魅力です。
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不動産営業におすすめの資格5選まとめ
| 資格名 | 難易度 | 学習期間の目安 | 主な活用シーン | 取得メリット |
|---|---|---|---|---|
| ① 宅地建物取引士(宅建) | ★★★★☆ | 6〜9か月 | 売買・賃貸の契約時、重要事項説明 | 不動産業界の“必須資格”。宅建士がいないと契約ができない。信頼性・昇進・資格手当すべてに直結。 |
| ② FP(ファイナンシャル・プランナー)2級・3級 | ★★★☆☆ | 3〜6か月 | 住宅ローン提案、ライフプラン相談 | 「お金に強い営業」として差別化。ローン・保険・税金の知識が顧客提案に直結。 |
| ③ 賃貸不動産経営管理士 | ★★★☆☆ | 3〜4か月 | 賃貸管理・オーナー対応 | 管理物件を扱う会社やオーナー営業で有利。国家資格化で価値上昇中。 |
| ④ マンション管理士 | ★★★★☆ | 6〜9か月 | 分譲マンション管理・修繕提案 | 管理組合・理事会対応などの専門知識。法人・管理営業での信頼向上。 |
| ⑤ 簿記3級 | ★★☆☆☆ | 2〜3か月 | 投資用不動産・収支計算 | 利回り・原価・キャッシュフローなど、数字で語れる営業に。投資型営業に強い。 |
💡 不動産営業が資格を取るとどう変わる?
資格を持たない営業は、いわば「家を売る人」。
でも資格を持つ営業は、「資金計画・税金・法務までサポートできるプロ」。
契約を“つなぐ”だけの営業から、契約を“リードする”営業へ。
お客様の不安を“聞くだけ”の存在から、“解決できる”存在へ。
資格を取ることで提案の幅が広がり、信頼される場面も確実に増え、成約やお客様の拡大へ繋げることができます。
つまり、資格は「売る営業」から「選ばれる営業」へと変わるための武器なんです。
| Before | After |
|---|---|
| 「家を売る人」 | 「資金計画・税金・法務までサポートできる営業」 |
| 契約を“つなぐだけ” | 契約を“リードする”存在に |
| 顧客の不安を聞くだけ | 不安を“解決できる”プロになる |
🪙 資格手当・転職市場での評価
資格を持っているということだけで手当てが出たり、転職の際に面接する側からの評価が変わってくることがあります。
- 宅建手当:月1〜3万円前後(大手企業だと5万円超もあり)
- FP・管理士系:転職で「専門性評価」されやすく、書類通過率UP
- 資格数より“組み合わせ”が重要
→ 例)「宅建+FP2級」=売買営業に最強
→ 「宅建+賃貸不動産経営管理士」=賃貸管理・オーナー営業で有利
不動産営業に最も価値のある資格構成は “提案力 × 信頼 × 専門性”の三拍子がそろう宅建 × FP × 管理士系(賃貸 or マンション)だと言えそうです。
宅建のようにその資格がないと仕事ができなかったり、その道の専門的な知識が詰まった資格であれば信頼度がぐっと上がり企業側もそれなりの評価をしてくれます。
また全く違う業種からの転職で、「今回は不動産業界に転職するために資格を取ってきました」との説明を入れれば更に本気度も伝わることでしょう。
✍️ まとめ
不動産営業にとって、資格は「肩書き」ではなく営業力を底上げする実戦ツールです。
宅建をはじめ、FP・管理士・簿記などの資格を取ることで、
お客様の資金計画や法的なサポートまで自信を持って提案できるようになります。
資格を取る=成約率アップ・信頼アップ・キャリアアップのチャンスを広げること。
つまり、資格は「売るため」ではなく、「選ばれるため」にあるのです。
努力は必ず“営業力”として返ってきます。
今の自分に必要なのはどの資格かを考え、まずは一歩踏み出してみましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今転職を考えていたり、不動産関係の部署に異動したいと思っている人、何か意志を持って行動しようとしている人たちのこれからの活動の役に立っていればうれしいです。
また元アスリートである私にとって、これまでスポーツを頑張ってきた人のセカンドキャリアの役に立っていたらこれほどうれしいことはないです。
頑張ってください!
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