野球好き、特に社会人野球ファンにとって「都市対抗野球」はお祭りと言える特別な存在です。第96回を迎える2025年の大会も、熱戦が繰り広げられています。
いつもはビジネス系の記事ですが、今回は元アスリートとしての視点も交えつつ、都市対抗野球大会についての魅力をお伝えしようと思います。
都市対抗とは
大会は1927年に始まり、今年で第96回を迎えます。長い歴史の中で、数多くの名勝負や名選手が誕生し、プロ野球界にも多くのスター選手を輩出してきました。
都市対抗野球大会は、社会人野球の最高峰の大会のひとつです。全国の各地区で予選を勝ち上がった代表チームが集い、年に一度、その都市、企業が誇りをかけて戦う言わば大人の甲子園ですね。
その予選でまず本線に出られるかの戦いで、選手たちはとてつもないプレッシャーの中でプレーしています。
正直勝って従業員のモチベーションを上げてなんぼの世界なので負けたら存在意義も危ぶまれます。
負けたのによく会社来れるね?みたいな・・・(-_-;)
今時そんなこと言う人いないと思いますがそれくらいの気持ちで選手たちは頑張っていると思います。
都市対抗の魅力を伝えると長くなりそうですが簡潔に・・・高校野球やプロ野球とは違う独特な雰囲気があります。
そもそもノンプロと呼ばれるようにプロの一歩手前の段階にあたるので野球のレベルはとても高いです。
それを前提に・・・
まず応援は各チームで企業の色やその都市の特色を前面に出した応援になります。
音楽やチアリーダー、時にはその都市のゆるキャラや企業のマスコットも登場します。
それは高校野球やプロ野球にはない応援のスタイルです。
そしてプロい野球と違って社会人野球はトーナメントの一発勝負です。
会社や都市の看板を背負った大の大人が真剣に野球で熱くなり、30歳を超えたオジさんが本気のヘッドスライディングを見せたりします。
そういった意味でプロ野球とは違う緊張感があり、同じアマチュアでも高校野球とは全く違う面白さがあります。
私と都市対抗
現役時代、私の所属チームはよく都市対抗に出場していました。しかし、個人的には出場機会は限られており、実際に試合に出ることはほとんどありませんでした。
それでも、数少ない出場機会がとんでもなく緊迫した場面でしたので、当時のことは鮮明に覚えています。
1球毎、1プレー毎に、ほぼ満員のスタンドから響く歓声、あの緊張感と興奮は、思い出すだけで鳥肌が立ち、今でも胸が熱くなる感覚があります。
引退後は観戦する機会もほとんどありませんでしたが、今年久しぶりに足を運んでみると、やっぱり観ても楽しい!
プレーしていた頃とは違う視点で試合を楽しめるのも、経験者ならではかもしれません。
今年の都市対抗(2025年)
2025年の大会もやはり熱戦が続いています。
久しぶりに球場で観戦すると、当時の高揚感が戻ってくるようです。
つい最近までやっていた甲子園と比べるのはおかしいですが、現場で観ていると自分はこんな事できていたっけ?こんな球打てないだろ!など自分がその中にいたことが信じられないくらい、レベルの高さを感じました。
現在はベスト4まで出そろい、その顔触れは岡崎市代表 三菱自動車岡崎、大阪市代表 日本生命、浜松市代表 ヤマハ、春日井市代表 王子となっています。
今回は激戦の東海地区が4強のうち3つを占め、そこに近畿で都市対抗常連で63回目の出場の日本生命が割って入っている形です。
9/7 準決勝、9/8 決勝です。
果たして黒獅子旗はどこのチームがつかむのか・・・
元アスリートとして思うこと
たまにはこうして、自分が本当に好きなスポーツの話も載せたいと思っています。
特に自分が経験してきた分野だからこそ、読者の皆さんにリアルな感覚を届けられるのではと思っています。
元アスリートとして、また社会人野球出身者として、こうした大会を通じて次世代の選手や同じようにセカンドキャリアを考える人たちの参考になれば、これほど嬉しいことはありません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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