メーカー・商社営業におすすめの資格5選【決定版】

役立つ資格
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この記事は「転職して営業をやってみたい」「社内異動して営業職に挑戦したい」というような“意志を持ってこれから動き出そうとしてる人”に向けて書いてます。

営業は「根性」ではなく、”準備”が大切と言われています。
準備の一環として資格のような”武器”を身に着けておくことも必要です。
数字の理解、顧客心理、海外取引、マネジメント…
このような個人の強み、武器を資格という肩書として先に仕込んでおくことができます。

今の会社を変えるのか、環境を変えるのか。
どっちを選ぶにしても「動き出す前の準備」で、成果の伸び方が変わってきます。

この記事では、メーカー・商社営業で本当に効いた5つの資格だけに絞って紹介します。
これからキャリアを作る人の “最初の投資” の参考になればうれしいです。

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① TOEIC(600〜800点以上)

難易度:★★★☆☆(基礎英語力によって大きく変化:500点の人を基準)
学習期間の目安:3〜6か月(基礎英語力によって大きく変化:500点の人を基準)

資格概要

TOEICは、英語によるビジネスコミュニケーション能力を測る検定です。
メーカー・商社営業では、海外メーカーとのやり取り、輸出入の取引条件確認、英文メールのやり取りなど、英語スキルが必要な場面が増えています。

600〜800点を目指すことで、英文資料を読み解く力や、メール・商談での最低限のコミュニケーション力を確保できます。
「海外対応できる営業」として社内外での評価も高く、キャリアの幅が広がります。

学べる内容

  • リスニング:会議・電話・指示・商談などの実務で使える聞き取り力
  • リーディング:英文契約書、メール、仕様書の理解力
  • 語彙・表現力:ビジネス英語での頻出単語・フレーズ
  • 文法・読解力:英文を正確に読み解く基礎

こんな人におすすめ

  • 海外メーカーや取引先とのやり取りをスムーズに行いたい人
  • 輸出入や国際営業に携わる可能性がある営業
  • 海外出張や駐在を視野に入れている人

おすすめポイント

✅ 英語で資料・メールを自力で理解・作成できる
✅ 海外対応できる営業として評価される
✅ キャリアの選択肢が広がる(海外駐在・商社営業など)

学習のコツ

このTOEICテキストの学習については基礎英語力によって大きく変化してきます。
仮に500点の人を基準考えたときに600〜800点を目指す場合、まずは頻出単語・フレーズの暗記が効率的です。
毎日コツコツ単語を覚えながら、リスニングや模試で慣れていくのがポイント。
初めてTOEICに挑戦する人も、おすすめ教材にも選んでいる金のフレーズなどの単語帳を活用すれば3〜6か月で十分対応可能です。

おすすめ教材

② 貿易実務検定(C級・B級)

難易度:★★★☆☆
学習期間の目安:3〜4か月

資格概要

貿易実務検定は、海外取引や輸出入業務で必要な知識を体系的に学べる資格です。
C級は初心者向けで、海外取引の基礎知識から契約・輸送・通関の流れまでを学べます。
B級はさらに実務寄りで、商社やメーカーの海外営業担当として即戦力を目指す人におすすめです。

メーカー・商社営業では、海外取引に関わる書類の作成や契約条件の確認、輸送や通関の知識が求められます。
この資格で基礎を固めておくと、海外営業や輸出入業務で強みを発揮できます

学べる内容

  • 貿易の基礎:輸出入の流れ、関税、貿易条件(Incoterms)の理解
  • 貿易書類:インボイス、パッキングリスト、B/Lなどの作成・確認
  • 契約とリスク管理:契約書の基礎、支払い条件、トラブル対応
  • 輸送・通関:船積書類の手配、輸送方法、通関の基本

こんな人におすすめ

  • 海外取引や輸出入に初めて関わる営業
  • 商社やメーカーの海外営業担当を目指す人
  • 実務で海外とのやり取りをスムーズに行いたい人

おすすめポイント

✅ 海外取引の基礎知識を体系的に学べる
✅ 輸出入業務や書類作成に自信が持てる
✅ C級から始めてB級へステップアップ可能、キャリア形成に直結

学習のコツ

まずはC級から始めるのがおすすめ。
テキストと問題集を活用して、基礎を固めつつ模擬問題で実践力を養うと効率的です。
3〜4か月の学習で基礎は十分身につき、海外営業に必要な知識の土台ができます。

おすすめ教材

③中小企業診断士

難易度:★★★★☆
学習期間の目安:8か月〜18か月

資格概要

中小企業診断士は「経営コンサルの国家資格」です。
マーケティング・財務・経営戦略・運営管理・法務まで“企業そのもの”を体系的に理解できる資格です。

この資格は営業職と非常に相性が良く、商談で「自社の製品・サービスがどこに刺さるのか」を、経営課題ベースで語れるようになります。

上層部・決裁者と同じ目線で話ができるようになるので、提案精度や説得力も一段階上がります。
レベルの高い知識が必要なため、資格として難易度は高めです。

学べる内容

  • 経営戦略/マーケティング
  • 会計・財務/PL・BSの読み解き
  • 法務・労務/企業運営の基礎
  • 運営管理/生産性と仕組化

こんな人におすすめ

  • 決裁者クラスと対等に話せる営業になりたい人
  • 提案型営業からコンサル営業に進化したい人
  • 将来 営業課長 → 営業部長 → 経営企画まで見据えてる人

おすすめポイント

✅ 経営視点で提案できる営業になれる
✅ 「営業から経営」にキャリアの幅が広がる
✅ 転職市場でも評価が高い(メーカー・商社ともに強い)

学習のコツ

科目数が多いため、まずは「得意を伸ばす科目」「苦手を克服する科目」を最初に決めてペース配分することが重要です。
営業経験がある人はマーケティング/戦略系は入りやすく、最初の伸びも速いです。
難易度も高く長期戦になるので、テキストと問題集で継続的に毎日続ける習慣化が勝負となります。

おすすめ教材

④ 日商簿記2級

難易度:★★〜★★★☆☆
学習期間の目安:3〜6か月

資格概要

日商簿記2級は、企業の経理・財務知識を学ぶ資格です。
メーカー・商社営業では、原価や利益率、粗利、在庫などの数字を理解しておくことが、価格交渉や提案の説得力につながります。

単に「簿記を学ぶ」だけでなく、数字を使って営業活動を論理的に説明できる力が身につきます。
商談の場で「なぜこの条件が合理的なのか」を数字で説明できる営業は、取引先や社内での評価がぐっと上がります。

学べる内容

  • 商業簿記:仕入・売上・経費の計算や帳簿の付け方
  • 工業簿記:製造原価や製品の原価計算
  • 財務諸表の理解:貸借対照表・損益計算書・キャッシュフローの読み方
  • 原価・利益管理:営業に直結する利益率やコスト構造の理解

こんな人におすすめ

  • 数字で提案できる営業になりたい人
  • 価格交渉や条件説明の説得力を高めたい人
  • 部門間や上司への報告を論理的に行いたい人

おすすめポイント

✅ 数字で提案できる営業になれる
✅ 価格交渉や商談の説得力がアップ
✅ 財務知識が身につき、キャリアの幅も広がる

学習のコツ

簿記2級は3級の基礎を踏まえて学習するのが効率的です。
テキスト+問題集中心の学習で、毎日1時間でも3〜6か月で合格を狙えます。
営業職であれば、簿記を理解していることで「数字に強い営業」として社内外での評価が変わります。

おすすめ教材

⑤ビジネス実務法務検定

難易度:★★★☆☆
学習期間の目安:2〜3か月(3級〜2級)

資格概要

ビジネス実務法務検定は会社員の日常業務で必ず出てくる「契約・取引・権利・リスク」を、法律の観点から正しく理解する資格です。
特にメーカー営業・商社営業は「契約リスク」「責任範囲」「与信」などの判断が多いので、現場で使える場面はかなり多いです。

1~3級まであり各級に名称があります。
ここでは2~3級をお勧めしています。

  • 1級:ビジネス法務エグゼクティブ
  • 2級:ビジネス法務エキスパート
  • 3級:ビジネス法務リーダー

あらゆる職種の分野の法律知識を身に付けることができるので、会社だけでなく自分自身も守ることができる資格です。

学べる内容

  • 契約書の注意点/条項理解
  • 取引と責任範囲の考え方
  • 知的財産・商標・著作権
  • 個人情報保護・コンプラ

こんな人におすすめ

  • 契約内容・条件交渉で自信を持ちたい営業
  • 法務に聞かなくても最低限の判断をしたい人
  • 商談の後工程まで含めた強い営業になりたい人

おすすめポイント

✅ 契約トラブルを未然に回避できる営業になる
✅ メーカー・商社営業との親和性が高い
✅ 法務・企画とのコミュニケーションがスムーズになる

学習のコツ

まずは3級→その上で2級の流れが最短でしょう。
問題集は“問われ方“がそのまま実務に近いので繰り返し行うような回転数が重要になってきます。
テキストは最初はわからないところがあっても構わず読み進めましょう。

おすすめ教材

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まとめ:この5資格で得られる営業の未来図

メーカー・商社営業に必要な「海外対応」「輸出入業務」「経営視点」「数字の裏付け」「契約・リスク判断」この5要素を全部押さえた営業はかなり強力な武器を持っていると言えます。

この5資格を積み上げると、

  • TOEIC →英語で海外メーカー・商社とやり取りできる
  • 貿易実務検定 →輸出入・契約条件の中身を理解した上で商談できる
  • 中小企業診断士 →経営者と同じ視点で課題ベースの提案ができる
  • 日商簿記 →見積・原価・粗利を数字で説明できる
  • ビジネス実務法務検定 →契約トラブルを自分で未然に防ぐ判断ができる

こうした “海外 × 経営 × 数字 × 法務” を全部押さえることで、営業としての判断軸が自分の中で完成することができます。
すなわち強い営業に成長することができます。

現実的に5つすべての資格を取得することは難しいかもしれません。
限られた時間の中で、自分に必要な資格はどれか優先順位をつけて取り掛かるようにしましょう。

この記事を読んだことで、「転職して営業をやってみたい」「社内異動して営業職に挑戦したい」というような“意志を持ってこれから動き出そうとしてる人”にとって何かの役に立っていればうれしいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
頑張ってください。

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