小売・サービス業営業に役立つ資格5選【決定版】

役立つ資格
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営業のジャンル別にまとめた企画の小売・サービス営業版です。

仕事になれて次のステップを見据えている人、これから新しいことを始めようと考えている人、
転職してキャリアを広げたい人、異動で新しい分野に挑戦したいと考えている人。
そんな人たちの武器として強い味方になるのが“資格”です。

今回は、営業経験を活かしながら持っていたら絶対役に立つ、そんな小売り・サービス業に特化した「営業活動に直結する資格」を5つ厳選しました。
転職やキャリアアップ、セカンドキャリアへの一歩目や意志を持って小売りやサービス業方で一歩抜け出したい方は、ぜひ最後まで読んでいただき今後の参考にしてください。

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メーカー・商社営業に役立つ資格5選

① 販売士(リテールマーケティング検定)

難易度:★★☆☆☆ 学習期間の目安:2〜3か月

販売士(リテールマーケティング検定)は、日本商工会議所が主催する「販売とマーケティングの総合資格」です。
営業・販売の現場で必要な“理論”と“実践スキル”を体系的に学べる公的資格として、メーカー・商社・小売・サービス業など幅広い業界で評価されています。

資格内容は1~3級まであり「売るための仕組み」を科学的に理解することが特徴。
単なる接客マナーや販売ノウハウではなく、マーケティング戦略・顧客心理・商品政策・販売計画の立案といった、営業活動の裏付けとなる理論をしっかり学べます。

営業職にとっては、「なぜこの提案をするのか」「どんな顧客層に響くのか」といった“提案の根拠”を持てるようになる点が大きな魅力です。
商談の説得力を高めたい人、上司や経営層への報告をもっと論理的にしたい人には特におすすめの資格です。

学べる内容

  • 販売戦略・顧客分析:ターゲット顧客を明確にし、購買動機や行動心理を分析する。
  • マーケティング理論:4P(製品・価格・流通・プロモーション)を基礎から学ぶ。
  • 接客・コミュニケーション:顧客満足を高めるヒアリング・提案・クロージング技法。
  • 小売業・流通の構造:メーカーから消費者までの流通経路、業界動向を理解する。

こんな人におすすめ

  • 提案の裏付けを持ち、「感覚」ではなく「理論」で動ける営業になりたい人
  • 顧客視点を磨きたい若手営業・販売職
  • 昇格試験や評価面談で自分の努力をアピールしたい人

おすすめポイント

  • ✅ 顧客志向で提案できる営業になれる
  • ✅ 上司や経営層にも“論理的に説明できる”ようになる
  • ✅ 昇格・昇進試験の加点対象にしている企業も多い

学習のコツ

販売士は3級→2級→1級と段階があり、営業職ならまず「2級」からの受験が目安です。
テキスト中心でも学べますが、最近はオンライン講座やアプリも充実しており、1日1時間の学習でも2〜3か月で十分合格を狙えます。
また、簿記やマーケティング資格との相性もよく、営業スキルを体系的に高めたい人の“最初の一歩”として最適です。

おすすめ教材


② 日商簿記(2級・3級)

難易度:★★〜★★★☆☆ 学習期間の目安:3〜6か月

どんな資格?

日商簿記は、日本商工会議所が主催する「経理・会計の基礎力」を証明する資格で、ビジネス全般で高い認知度を誇ります。
経理職だけでなく、営業職・管理職・企画職など、あらゆる職種に役立つ“数字の言語”を身につけられるのが特徴です。

営業においても、利益構造を理解していないと「どの案件が本当に利益を生むのか」「価格交渉でどこまで下げられるのか」を判断できません。
簿記を学ぶことで、売上・原価・利益率など“利益の仕組み”を数字で把握し、根拠のある提案ができる営業へと成長できます。

また、決算書(損益計算書・貸借対照表)を読めるようになると、取引先企業の経営状態を分析できるようになるため、商談の精度も大幅にアップします。


学べる内容

  • 売上・原価・利益率の算出方法:数字の裏側を理解し、収益構造を分析できる
  • 決算書の読み方(損益計算書・貸借対照表):企業の経営状況を把握
  • コスト削減・収益改善の視点:利益を意識した提案や見積もりに活かせる
  • 財務基礎・経営感覚の習得:上司や経営層との会話がスムーズに

こんな人におすすめ

  • 「数字に強い営業」になりたい方
  • 見積りや原価計算の裏付けを持ちたい方
  • 管理職や経営層を目指して“数字で語れる力”を身につけたい方
  • 将来的に営業企画・経営企画・管理職候補を視野に入れている方

おすすめポイント

  • ✅ 利益率を意識した営業提案ができる
  • ✅ 管理職候補の“数字理解”に直結
  • ✅ 商談・プレゼンの説得力がアップ

学習のコツ

簿記は3級が“会計の入門”、2級が“ビジネスで使える実務レベル”です。
営業職なら、まず3級で基礎を固め、2級で「利益構造を読める力」を養うのが理想です。

独学でも十分合格可能ですが、最近はYouTube講座やオンライン教材が充実しており、1日1時間の学習を3〜6か月続けることで合格ラインに到達可能です。
ちなみに私は、通信教材のテキストと問題集と講義動画で学習し、最後は問題集を購入して学習しました。
また、資格を取るだけでなく、実際の自社・顧客の決算書を読み解く練習をすれば、仕事にすぐ活かせます。

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③ TOEIC(600〜800点以上)

難易度:★★★☆☆ | 学習期間の目安:3〜6か月

どんな資格?

TOEIC(トーイック)は、ビジネス英語の「聞く・読む」力を測定する国際的な英語テストです。
外資系企業や商社、メーカーなどでは、採用・昇進・海外赴任の基準として利用されており、英語力の“共通指標”として世界中で通用します。

英語が得意でなくても、TOEICの学習を通して得られるのは単なる語学力だけではありません。
実務に直結する「英語でのメール文面」「会議・電話対応」「契約書・仕様書の読解」など、“実務で使える英語”を体系的に身につけられるのが魅力です。

営業職にとっては、海外メーカーとの商談・資料や見積もりの確認、英語プレゼンなどで活かせるスキルであり、
グローバル取引を担当したい人にとっては“キャリアの扉を開く鍵”になる資格です。


学べる内容

  • 英文メール・契約書などの読解:文書理解力・語彙力を強化
  • 電話・会議でのビジネス英語:日常会話+業務コミュニケーションのスキル
  • 英語での提案・交渉スキル:プレゼン・ヒアリング力を高める
  • ビジネス表現・語彙:商談・交渉・クレーム対応などの実用英語

こんな人におすすめ

  • 将来海外営業や輸出入業務を目指す人
  • 外資系・グローバル企業への転職を考えている人
  • 海外支社・海外クライアントとの業務に携わりたい人
  • 今の仕事で英語の資料やメールに苦手意識がある人

おすすめポイント

  • ✅ 外資系・商社・メーカーでの評価が高い
  • ✅ 英語でやりとりできる=商談範囲が広がる
  • ✅ 昇格や海外赴任の基準点に設定される企業も多い

学習のコツ

TOEICは「勉強量=スコア」に直結する試験です。
600点を超えると“基本的な英語対応力”、730点以上で“ビジネス英語を使える人材”と見なされます。

リスニング中心の学習から始め、毎日15〜30分の継続がカギ。
市販の公式問題集やスマホアプリを活用すれば、3〜6か月で600〜800点台も十分狙えます
特に営業職は、TOEICの勉強を通じて「海外ニュース・契約文書を読める感覚」が身につき、
結果として提案内容の幅が広がるのが大きなメリットです。

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④ 貿易実務検定(C級・B級)

難易度:★★★☆☆ | 学習期間の目安:3〜4か月

どんな資格?

貿易実務検定は、輸出入に関する契約・通関・保険・決済・為替などの知識を体系的に学べる資格です。
商社・メーカー・物流企業など、海外と取引するあらゆる業界で高く評価されています。

この資格の特徴は、グローバルで通用する資格のため英語力が伴っている必要があります。
そのうえで、「国際取引の仕組みそのもの」を理解できる点。
たとえば、インボイス(請求書)や船荷証券(B/L)、信用状(L/C)など、実際の貿易書類を扱う知識が身につくため、
営業担当が「契約条件やリスクを理解したうえで交渉できる」ようになります。

海外取引に携わる営業にとっては、単なる知識ではなく“実務で使える即戦力スキル”となる資格です。


学べる内容

  • 貿易書類の作成・理解(インボイス、B/Lなど)
  • 契約条件(INCOTERMS)と取引リスク管理
  • 船積・通関・保険・決済の流れ
  • 為替レート・国際取引の支払方法

こんな人におすすめ

  • 商社・メーカー・物流系企業で働く人
  • 将来的に海外取引・輸出入業務を目指す人
  • 海外駐在・国際部門への異動を考えている人
  • TOEICだけでなく“英語+実務”の両輪を身につけたい人

おすすめポイント

  • ✅ 海外取引の全体像が理解できる
  • ✅ 英語+実務知識で即戦力アピール
  • ✅ 商社・メーカーの「国際部門」で高評価

学習のコツ

C級は貿易実務の基礎、B級は実務レベルです。
まずはC級から始め、輸出入の流れを理解したうえで、B級で“自走できる実務力”を養うのが理想。
参考書だけでなく、実際の貿易書類を見ながら学ぶことで、理解が格段に深まります。

また、TOEICと組み合わせて勉強すれば、英語資料の読解にも慣れ、
「英語がわかるだけでなく、取引内容も理解している人材」として社内外で信頼を得やすくなります。

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⑤ ビジネスマネジャー検定

難易度:★★☆☆☆ | 学習期間の目安:2〜3か月

どんな資格?

ビジネスマネジャー検定は、東京商工会議所が実施する管理職・リーダー層向けのマネジメント資格です。
「チームを率いる立場」になる前に、組織運営や人材育成の基本を体系的に学べる内容で、
営業リーダー・主任・課長クラスを目指す方に特におすすめです。

試験では、目標管理・リスク管理・労務管理・メンタルヘルス・コンプライアンスなど、
実際の現場で直面する課題を想定したケーススタディ形式で出題。
資格取得を通じて、数字だけでなく“人を動かす力”を養えます。


学べる内容

  • チームマネジメント・人材育成:部下の育て方・動機づけ
  • 目標管理・評価制度の理解:組織目標との整合性を取る力
  • リスク管理・コンプライアンス:トラブルを未然に防ぐ判断力
  • メンタルヘルス対応:部下の心身ケアや職場改善の方法

こんな人におすすめ

  • 営業リーダー・主任・課長候補としてステップアップを目指す人
  • マネジメント経験が浅い・初めて部下を持つ人
  • 転職や昇格を見据えて「マネジメント力」を証明したい人
  • チームをまとめる立場として理論を持って人を動かしたい人

おすすめポイント

  • ✅ 管理職候補の“登竜門”として人気
  • ✅ チームをまとめる力・人材育成力が身につく
  • ✅ 面談・プロジェクト管理など実務に直結

学習のコツ

出題範囲は広いですが、難易度は高くありません。
1日1時間の勉強を2〜3か月続ければ十分合格が狙えます。
特に営業職の方は、「売上を上げるだけでなくチームで成果を出す」ための考え方を学べるため、
リーダー昇格前の自己投資として最適です。

また、この資格は“管理職登用の前提”や“評価項目”に取り入れている企業も多く、
履歴書や面談でのアピール効果も高い資格です。

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まとめ:営業経験 × 資格=キャリアの可動域は一気に広がる

今回紹介した5つの資格はただ勉強して点数を取るためのものではなく、“営業としての再現性” “説得力” “市場価値” を底上げするための「武器」です。

  • 理論で提案できる → 販売士
  • 数字に強くなる → 簿記
  • 英語で商談領域を広げる → TOEIC
  • 国際取引で戦える → 貿易実務検定
  • 人を動かせる営業になる → ビジネスマネジャー検定

販売士 × 簿記 × TOEIC × 貿易実務検定 × ビジネスマネジャー検定
数字・理論・語学・マネジメントをバランス良く学べる「黄金セット」。
現場で即使える実践力と、将来のキャリアアップを両立できます。

特にメーカー・商社・小売り・サービス業の営業にとってはこの5つはどれも“現場で即使えるスキル”として価値が高いものばかりです。

次のキャリアの扉は、自分で開けに行く時代。

「今の経験」+「理論と資格」

この掛け算で、転職・昇格・異動・セカンドキャリアどの方向にも舵を切れる“選択できる営業”へシフトしていきましょう。

まずは1つ。
今日から一歩、行動に移すことがキャリアが変わる最初のスタートです。

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