5日に東北地区予選でTDKがトヨタ自動車東日本を3―1で勝利し5大会連続14回目の出場を決めたことで、10月28日から京セラドーム大阪で開幕する社会人野球日本選手権2025の出場全32チームの顔ぶれが出そろいました。
この日本選手権は都市対抗大会と全日本クラブ選手権で優勝した2チームが推薦出場となります。
そして日本野球連盟(JABA)主要大会で優勝した9チームと、各地区予選を勝ち抜いた21チームが出場権を得ています。
私が現役の時も予選がありましたが、都市対抗の予選とは違った対戦相手となるため、また難しい試合となります。
そして、JABA主要大会で優勝したチームが同じ地区にいると、そのチームが予選に出ないことで試合数が減り戦況が変わったりするのでそういう部分も面白いところです。
また日本選手権は都市対抗野球大会とは違い補強選手のルールがありません。
ですので、日本選手権は本当のチームの力がぶつかり合う大会としても見どころです。
基本的にはシーズン最後の大会となるチームがほとんどですので中にはこの大会を最後にユニフォームを脱ぐ選手も出てくるでしょう。
そんな観点も気にしながら今大会に注目いただければと思います。
それでは出場を決めたチームを一覧でご紹介します。
社会人野球日本選手権2025 出場チーム
都市対抗優勝
王子 2年連続16回目王子
都市対抗優勝チームの王子は橋戸賞の九谷が投手陣の軸。打撃賞を受賞した吉岡が打線を引っ張り、新人の柴崎にも注目。同じ年での都市対抗と日本選手権のダブルタイトルを狙う。
全日本クラブ選手権優勝
マツゲン箕島 2大会連続8回目
クラブ選手権2連覇を達成。日本選手権初白星を目指す。
JABA東京スポニチ大会優勝
鷺宮製作所 3大会ぶり15回目
巨人ドラ1エース竹丸の投球がカギとなるが主砲野村の存在も大きい。
都市対抗予選東京第一代表の本領発揮となるか。
JABA静岡大会優勝
JR東海 4大会連続18回目
都市対抗の出場を逃しているJR東海はDブロックで4/8が東海地区のチーム。意識しないわけがない。悔しさは必ずここで晴らしに行くことでしょう。
JABA四国大会優勝
JFE西日本 7大会連続18回目
岩本が投手陣の柱となり田中のバットは火を噴くのか。
初戦を突破し都市対抗で敗れた日本生命にリベンジとなるか。
JABA日立市長杯優勝
SUBARU 3大会ぶり18回目
投手陣は左の八野田、右の山本を軸に打線では外山がチームを引っ張る。
都市対抗では一回戦で東京ガスを撃破。日本選手権では強豪日本生命をいかに攻略するか。
JABA岡山大会優勝
トヨタ自動車 21大会連続24回目
前回大会覇者のトヨタは都市対抗では一回戦敗退と悔しい結果に。
若手の増居とベテランの嘉陽ら投手陣の層は厚い。打線も熊田、逢澤と注目打者が名を連ね、日本選手権2連覇に挑む。
JABA長野大会優勝
東京ガス 4大会連続14回目
都市対抗一回戦敗退の悔しさを晴らしたい東京ガスはプロ注目の伊藤をはじめ、中堅の寺沢、ベテラン臼井とバランスの取れた投手陣。野手陣は主砲内海が打線を引っ張る。
JABA京都大会優勝
NTT西日本 2大会連続25回目
都市対抗8強のNTT西日本。リードオフマンの串畑から続く酒井、山田まで長打が魅力の強力打線。ベテランの濵﨑が投手陣を引っ張るが高井、渡邊といった若手にも注目だ。
JABAベーブルース杯優勝
Honda鈴鹿 5大会ぶり14回目
ベーブルース杯を制して出場のHonda鈴鹿は打線に注目。10年目のベテラン畔上が指名打者に座り打線の柱となる。長野、藤江左右の大砲炸裂となるか。ロッテから7位指名を受けた田中にも注目したい。
JABA九州大会優勝
王子 2大会連続16回目
JABA東北大会優勝
ヤマハ 3大会連続29回目
都市対抗4強のヤマハはJABA主要大会の東北大会、北海道大会両方を制しており、今年チーム力は間違いない。4番に座るのは長打が魅力の新人森川。粗削りだが載せると怖い存在。投手陣の軸は変化球が多彩の佐藤廉だ。今シーズン2大会を制した実力で2度目の優勝を狙う。
JABA北海道大会優勝
ヤマハ 3大会連続29回目
北海道代表
北海道ガス 4大会ぶり2回目
北海道の一枠をもぎ取り4大会ぶりの出場を果たした。チーム屈指の長打力を誇る高橋とリードオフマンの武井が攻撃を引っ張り念願の初勝利を目指す。
東北代表
TDK 5大会連続14回目
打線は北畑、三浦で引っ張る。投手陣は小島、鈴木、田中を中心に継投で繋ぎ粘り強く戦う。
北信越代表
FedEx 7大会ぶり4回目
出場チーム中最長のブランクで7大会ぶりの出場となった。久しぶりの日本選手権で大暴れを期待したい。
関東代表
明治安田 2大会連続8回目
Honda 3大会連続26回目
日本製鉄鹿島 4大会連続13回目
NTT東日本 2大会連続19回目
厳しい予選を潜り抜けた5チームが関東代表となった。
中でもHondaは前回準優勝で日本一を目前で逃しているため雪辱に燃える。DeNAから4位でドラフト指名された片山に注目が集まる。
ドラフトで言えばヤクルト6位指名のNTT東日本石井からも目が離せない。
東海代表
西濃運輸 2大会ぶり20回目
東海理化 4大会ぶり5回目
東邦ガス 4大会ぶり11回目
日本製鉄東海REX 2大会連続14回目
三菱自動車岡崎 3大会連続11回目
激戦東海大会を勝ち上がった5チームは必ずと言っていいほど全国で上位に名を連ねる。
今年の都市対抗では4強のうち3チームが東海地区。
三菱自動車岡崎は都市対抗のファイナリスト。
惜しくも準優勝に終わったが、日本選手権こそはという思いは強いはず。
近畿代表
三菱重工West 8大会連続29回目
日本製鉄瀬戸内 4大会ぶり18回目
ミキハウス 2年連続4回目
日本生命 2大会ぶり40回目
やはり注目は元プロ3選手を擁するミキハウスではないだろうか。
正直これまであまり全国で目にする機会は少なかったがここ2,3年で巨人から桜井投手が加わり、続いて高橋投手、さらには菊田内野手も加わりチームに活気が出ている。
そしてやはり強豪の日本生命だ。都市対抗では準決勝で敗退。4強となったが、次は日本一に向け都市対抗の悔しさをぶつける。
中国代表
日本製鉄山口 2大会ぶり8回目
JR西日本 2大会連続10回目
JR西日本は都市対抗で1回戦負けを喫したが、中岡、大畑両右腕とリードオフマン田村がチームを引っ張り初戦の相手Honda鈴鹿に挑む。
日本製鉄山口は予選、継投で勝ち上がってきた粘りのチーム力での初戦、都市対抗覇者の王子からの大金星を狙う。
四国代表
四国銀行 3大会ぶり24回目
田中大成を中心とした投手力がチームを支える。打撃は西武から6位指名を受けた川田外野手に注目。前回覇者のトヨタに対しどのような試合を見せるか。
九州代表
西部ガス 6大会連続7回目
Honda熊本 4大会連続17回目
西部ガスの注目は俊足好打のリードオフマン樋口。予選では勝負強いバッティングでチームを救った。また新人の古川、柴田両内野手の守備にも注目。
Honda熊本はトミージョン手術から復活した高橋を軸に都市対抗の初戦負けの悔しさを日本選手権にぶつける。
大会概要 今後のスケジュール
組み合わせ抽選会:10月8日
期間:2025年10月28日(火)~30日(木),11月4日(火)~12日(水)
場所:京セラドーム大阪
出場チーム数:32チーム
前回優勝:トヨタ自動車(2年ぶり7回目)
今後も詳しい情報を載せていければと思っています。
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