前編の振り返り
前編では、まず簿記3級の学習からスタートし、ある程度勉強が進んだところで3級を受験。
不合格となり、その後の資格取得計画を考え直しました。
会場試験での受験は年に数回しかなく、スケジュールの制約も大きいため自分が受験したいタイミングで受験機会を得られないと考えました。
そこでネット試験の存在を知り、その後のFP2級を見据えたスケジュールも考慮し効率を考えたとき、ネット試験で簿記2級に挑戦することを決断したところまでを書きました。
ネット試験は全国のテストセンターで随時受験でき、予約も柔軟に取れるため、落ちてもすぐに再挑戦が可能です。
元アスリートならではの考え方?・・・笑なのか「試合でレベルアップ」と考え、ここからはネット試験での挑戦に切り替えることにしました。
まずは基礎固め:3級の復習から再スタート
不合格を経験したからこそ、土台の大切さを痛感しています。
もう一度キャリカレの3級の動画を見直し、テキストを丁寧に読み込み、問題集も一通りやり直しました。
ただ土台の大切さはわかりますし基礎を強化することは重要ですが、ここであまり時間をかけすぎないようにしました。
3級の理解にこだわりすぎると、前に進めなくなる気がしたので、ある程度理解出来たら次に進むようにしました。
いよいよ簿記2級の学習へ
2級は「商業簿記」と「工業簿記」に分かれます。
どちらも範囲が広く難易度がグッと上がります。
動画 → テキスト → 問題集 のサイクルを1周するのに約2か月。
さらに問題集をもう1周解き模擬試験問題が5回分あったので、2回分を解くところまで行きました。数をこなしてきたことで少しずつ理解が定着してきたように感じてきました。
初めてのネット試験に挑戦し実力不足を痛感
学習を積み重ねた段階で「一度試験に触れてみよう」とネット試験を受験。
正直合格はできるわけないと思っていたので、試験の雰囲気を掴むことと、実力の確認が目的でした。
結果はやはり不合格。
成績を確認すると、仕訳の基礎問題以外は全く太刀打ちできず…。
思っていた以上にアウトプットとにはつながらず「まだまだ力不足」と改めて実感しました。
そもそも問題をすべて読んで入力することができませんでしたので無理もありません。
そこからは徹底的に問題演習を中心に切り替えました。
キャリカレの模擬試験をすべて解き、さらに過去に解いた問題を繰り返し復習。
特に工業簿記の計算公式は、何度も解くうちに自然と覚えられるようになってきました。
苦しい時期と打開策
2回目、3回目の試験でも結果は不合格。
もちろん点数は少しづ強くはなっているし、解けるようになっている実感もあります。
しかし、「試験→1か月勉強→試験→1か月勉強」というサイクルを繰り返し、問題集も模擬試験も3周以上しても合格までの結果は出ませんでした。
この時期は正直、気持ち的にも苦しくなりました。
そこで新たに取り入れたのが 「日商簿記2級 スッキリうかる 本試験予想問題集」。
本試験と同じ形式の9回分の問題が収録されており、答案用紙や解答が独立しているので実際の試験に近い練習ができます。

これを解いては解説を読み、復習を繰り返すことで、試験の流れや時間配分にも慣れていきました。
より実践に近い問題集としてお勧めです。
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4回目の試験で見えた成長
新しい問題集を取入れたことで、実践向けのトレーニングができ4回目の試験では、初めて 全ての問題を読み切り、入力するところまで行くことができました。
結果は不合格でしたが、惜しい点数まで迫り、自分でも大きな手応えを感じました。
問題を最後まで読み切って入力まで行けたことで喜んでいるようではまだまだ低レベルだと思いますが、「解答できなかった」から「すべて解答できた」という進歩は自分の中でも確かな成長を実感できました。
5回目でついに合格
そして迎えた5回目の試験。
これまでの学習の積み重ねを信じて挑んだ結果、ついに合格。
苦しい時期を何度も乗り越えた先に得られた合格証書は、本当に重みのあるものでした。

試験会場からの帰りの車で妻に電話して喜んだことを覚えています。
たくさん協力してもらっていたこともあり、感謝でいっぱいでした。
試験費用と福利厚生の活用
ネット試験は1回5,270円。何度も受ければ負担も大きくなります。
ただ、私の場合は会社の福利厚生で「自己研鑽ポイント」が使えたため、金銭的な負担なく挑戦を続けられました。
転職を考えている人も、もし会社にこうした制度があるなら、会社辞める前に活用して資格取得につなげてみると良いと思います。
簿記2級を取れてよかったこと
簿記2級を取得後、頑張っただけあって資格そのもの以上に実生活や仕事でプラスになったことがありました。
まず、会社の異動面接のときに「簿記2級を持っています」と伝えたところ、面接官から感心され、とても良い反応をもらえました。資格があることで明確に自分の強みをアピールでき、実際頑張ったことを自信を持って話せたのも大きかったです。
また、営業職に異動してからは、自社の決算報告の内容の理解が深まり、さらに取引先の経営状況や財務諸表の内容を理解できるようになってきたので、自然と話の質も深まりました。
現状の業務ではそこまで活用する機会はありませんが、今後まだ異動する可能性もあり、そこで活かされるかもしれないし、副業にもチャレンジしたいとも考えているのでその時には武器になると考えています。
まとめ
簿記3級から始め、方針転換して簿記2級に挑戦。ネット試験を活用しながら何度も不合格を経験しましたが、勉強法を工夫し続けることで最終的に合格をつかむことができました。資格取得は学習面だけでなく、その後のキャリアや仕事にも大きなプラスをもたらしました。
- 簿記3級から学習を始めたが、方針転換して簿記2級に一本化
- ネット試験を活用し、短いスパンで挑戦 → 5回目で合格
- 動画+テキスト+問題集を組み合わせた学習が効果的だった
- 模擬試験を繰り返すことで、試験形式に慣れ得点力を強化
- 資格取得後はキャリアにも好影響
- 面接でアピールでき、好印象を得られた
- 営業職では自社の決済報告の理解ができるようになった。
- 取引先の経営状況を理解でき、周囲から一目置かれる
- 今後の異動や、副業に役立ちそう
簿記2級の勉強は決して楽ではありませんが、挑戦する価値は十分にあります。
努力を続ければ野球しかしてこなかった人間でも必ず結果は出るので、これから挑戦する方もぜひあきらめずに頑張ってください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事を読んでいただいた方の何かの役に立てていればうれしいです。
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